2009-11-01から1ヶ月間の記事一覧

11月の息抜き

むっかーしのことだが,広田照幸先生が今の私ぐらいの年齢のとき,天野郁夫先生(彼の文字通りの師匠)に説教されていたシーンを思い出す.広田先生は今も(?)昔も休日あげて研究=仕事に没頭しやすいタイプのお人だ.私が院生だったころには学務がたてこ…

ステイクホルダーの所在,あるいは「構造改革イデオロギーの文明化作用」の問題

事業仕分け,花盛り.仕事柄,科学研究費関連のあれやこれやの議論などを中心に散見.「国民の前で議論を公開する」と言われましても,そもそも,なぜ,他ではない「この」事業が仕分けの対象として選択されたのか,の部分や,仕分け人から繰り出される疑義…

社会的閉鎖(おまけ)

その昔,80年代ごろに一瞬だけ「社会的閉鎖理論」なんてのが流通したことがある.知らない人は知らなくていいと思う.盛山和夫先生がけっこうコテンパンに批判しているので,以下引用.「階層研究における『女性』問題」という(懐かしい...)数理社会学…

社会的排除と教育社会学(もうあきたのでとりあえず最後)

「社会的排除」という概念が突破口になるわけではない.そこはくれぐれも勘違いしてはならない.「社会的排除」概念によって研究上の新しいインスピレーションが得られるとしても,そこで得られるもののほとんどは,これまでの教育社会学が「階層」という概…

社会的排除と教育社会学(3)

だが「教育社会学」が社会政策論的問題関心から脚光を浴び始めたのは,まさにそうした「前提状況」の消失が誰の目にも明らかになってきた頃からだ.何が「教育」研究に求められてのことなのか? そんな感じで岩田正美著『社会的排除―参加の欠如・不確かな帰…

社会的排除と教育社会学(2)

承前.耳塚氏の報告「揺れる学校の機能と職業社会への移行―教育システムの変容と高卒無業者」は,彼が90年代後半から共同研究として着手していた,70年代末に実施したものと同じ対象高校・同じ内容の質問紙調査を軸とした調査・分析以降の諸研究ひっくるめた…

社会的排除と教育社会学(1)

これまでの日本では教育問題や教育政策についての議論は社会政策と分離して論じられる傾向が顕著だったように思う.私は入会しているが,社会政策学会に入会している教育学者というのは何人いるのだろう(あ,ぼく教育学会には入ってなかったw.どう見ても…

事業仕分けライブ中継

事業仕分けライブ中継つっても,これずっと見る人ってどんだけ? つーかオレ今見てるけど.文科省のとこ.これは具体的にどのような結論がでるか,民主党政権ってなんなのかってのは,ここで一つ完全に試されるわけで.まああとは官僚さんたちの「会議力」,…

くるり,中野サンプラザ

先週末は入試業務で出勤.今年もついにやってきた,この季節.その業務終了後,満を持して,くるりの今年2回目のツアーとなる「くるりワンマンライブツアー2009〜とろみを感じる生き方〜」,中野サンプラザ1日目へ.くるりの2人とドラムのボボさんとの3…

この中学が母校だったら私もっと“かしこかった”のに...

私の勤務する私立教員養成大学では「教員養成GP」プログラムの一環として2年次に現場の小・中学校に出向いて,学習指導案を事前に公開していただいたうえで授業実践を観察させていただく(しかも一日かけて)という,(破格の)実習が都合3回設定されてい…

MVP

野球の神様,ありがとう.

現代の問題と〈社会史〉研究との接点

まあ,あのこんな感じのことを.梅田では.長いよ.現代の問題と〈社会史〉研究との接点―「個別化・個性化教育」と情報社会論/アーキテクチャ論の視点から―

無事帰還,多謝

件の研究会から帰還.今回は個別研究発表を聞く機会はなかったのですが,合評会から研究動向報告とつづく議論を聞いていると,すんごい長い射程と大きな枠組みをめいっぱい広げた分析軸をめぐる議論と,とっことん細部のディテールにこだわった見解のぶつけ…