2011-08-01から1ヶ月間の記事一覧

大衆教育社会と/の教育改革――苅谷剛彦『教育と平等』(中公新書)を中心に

昨日、越後湯沢にて、拙稿「個性化教育の可能性――愛知県東浦町の教育実践の系譜から」(宮寺晃夫(編)『再検討 教育機会の平等』岩波書店、所収)を参考文献に指定させていただいたうえで、苅谷剛彦『教育と平等』(中公新書、2009年)を中心とした苅谷的な…

後日のエピソードから

なにか新しい展開が降ってこないかぎり、折り返し地点は過ぎましたが、出版記念祭りはまだ続きます。というか、ふつうに考えれば本丸の問題であるはずの「個性」とか「階層」とかは、いまだ手つかず。拙稿を書きあげてからもうずいぶんとたったある日、その…

hamachan先生と萬年先生からのコメント

濱口桂一郎先生と田中萬年先生が、それぞれブログ上で宮寺晃夫(編)『再検討 教育機会の平等』所収の拙稿にコメントをくださいました。ありがとうございます。とくに田中先生のコメントは詳細にわたり拙稿が論じた射程をはるかに超える評論となっており、大…

(続)「個別化・個性教育」という2つの実践――「ガンダム」か「GM」か

もう件の宮寺晃夫(編)『再検討 教育機会の平等』岩波書店は発売ですね。いい加減、くどくなってきましたね。それでは、もう本文のほうは手元にあるものとしてエントリを続けます。ブログだけでは詳細が判然としないところもあるでしょう(当然)。それは本…

「個別化・個性化教育」という同じ名で呼ばれる2つの実践――「ガンダム」か「GM」か

さて、拙稿に「書かなかったこと」や「書いた後に考えたこと」、それも拙稿が記述の対象とした人びとと議論を交わすなかで「考えたこと」を紹介していくためにも、拙稿が何を書いたものかについて、最低限の了解をもっておきたいと思います。『再検討 教育機…

目次:宮寺晃夫(編)『再検討 教育機会の平等』岩波書店

出版社から見本をお送りいただきました。ありがとうございます。もうすぐ発売です。序論以下、全4部構成、11章。目次のご紹介をいたします。 序論 宮寺晃夫「なぜ「教育機会の平等」の再検討なのか」 1.市場社会と教育機会 第1章 佐藤俊樹「「奪われなさ…

「個性化教育の可能性」

宮寺晃夫(編),8月9日刊(予定)『再検討 教育機会の平等』岩波書店、に収録された拙稿の題名は「個性化教育の可能性――愛知県東浦町の教育実践の系譜から」といいます。これまでの私の数少ない仕事とは全然イメージの異なることを書きました。これまでの私…