2009-04-01から1ヶ月間の記事一覧

子どもと学校の世紀

天野知恵子,2007『子どもと学校の世紀――18世紀フランスの社会文化史』岩波書店(2800円+税).比較教育社会史研究会でのご報告を聞いたことがあるよ〜という天野さん待望の単著.門外漢のわたくしではありますが,非常になめらかで優雅な筆致に吸い込まれ…

スラムドッグ$ミリオネア

1000円で観る.よかった.予備知識ほとんどなしで鑑賞しましたが,映像の質感が好みで楽しめました.あと音楽.映画館の出口でサントラ売ってたら間違いなく買ってたw.あとで確かめると監督が「トレインスポッティング」のダニー・ボイル.なるほど.…

ファシズムと現代

神島二郎「天皇制ファシズムと庶民意識の問題」『近代日本の精神構造』岩波書店,1961年.「階級分化」が階級分化としてひとびとに映じないで、秩序感覚の不安としてあらわれるがゆえに、それは正体の分からぬ危機であり、同時にまたそれゆえに烈しいとも言…

ちっとも進まない

教育学の論文読むの苦痛...(泣)今読んでいるのがたまたまそうなのだ(と思いたいのだ)が,議論がぜんぜんロジカルに進まない,自分の導入している前提に無頓着,エビデンスに依拠すべきところを決めつけですっとばす......念のため申し添えます…

教育学1990s

とりあえず関連する1990年前後の教育学系の文献から集中的に読み始めました.ザ・教育学(!)という文献は,院生時代に他コースのゼミで無理やり読まされて以来だから10年以上ぶりです(教育学研究科だったのですが,そこでは他領域のゼミの履修が義…

it's a free world...

イギリスの労働者階級を描いてきた名匠ケン・ローチの新作を映画館でみる.ケン・ローチ作品は久しぶり.作品はテンポもよく,ハラハラドキドキ,最後まで一気に駆け抜けていく.印象的なラストシーンの後はエンドロールが流れてもしばらく動けなかった.脳…

竹内洋『学問の下流化』

教育社会学の歴史研究における碩学の著書を読む.題名に「下流」などを使っている時点で手にするつもりがなかったものを今回読了したのは,一部,うちの奥さんが「登場」する場面があるとの情報を得たため.さっそく確認.彼が東大大学院に集中講義に行った…

格段の進歩

これまで長年にわたる働きかけを行ってこられた関係者すべての努力がもたらした進展です.http://www.stat.go.jp/info/guide/public/tokumei/index.htm匿名化されたマイクロデータが広く研究者に公開されることの意義はいくら強調してもしすぎということはな…

新年度

新しい一年のスタートです.幸先よく,新しい研究費を獲得できた旨の連絡が入り,向こう3年間の研究資金が保証されて一安心です.先日,日本大学で行われた研究会でも現在の「新自由主義の時代」をどう捉えるかが重要な問題軸となっていました.報告途中の雑…