2009-01-01から1年間の記事一覧

 やっと終わった

やっと終わった.ほんとに.前期終了プラス,懸案の教育職員免許状更新講習・必修科目.疲労とストレスでなんか変なデキモノがお鼻にできてしまいましたよ.でもまあ思ったよりは手ごたえがあったということでよかったです.あと少し,採点と成績入力を終わ…

ニキとガンダム

この間いろいろとあったし今も実はあるのですが,そんなこんなは全部省略すると,東海道・東北の新幹線乗り継ぎで那須塩原まで行ってきて(明仁さん御一行とバッティングしましたよ),ニキ美術館に行ってまいりました.現代ヨーロッパ・アートの一角を占め…

 「社会学」雑感(ひとりごとver.)

himaginaryさんのところ経由でJohn Quiggin さんの「ミクロ経済学帝国主義に抗して(Against (micro)economic imperialism)」を読む. Second, the fact that egoistic rationality assumptions work well in a lot of microeconomic applications proves lit…

いい流れ

自分のほうの「個性化教育」の現代史研究の準備作業(先方との連絡取りなど)は,なんか怖いくらいいい流れで進みつつある.どこかに落とし穴が! いや,夏休み有意義にね,っていう神様の思し召しととらえておきます.いまの大学に勤め始めてから最近,地味…

ロールモデルになれない親たちへ

子どもの教育達成にとってロールモデルが身近にいるかどうかが重要な要因であることは周知のとおり(最近では阿倍彩さんの『子どもの貧困』岩波新書など).とりわけ親がそうなれるかどうかという要素は大きい.そして,そのことを誰より深く(研究者より深…

格差・秩序不安と教育

広田照幸『格差・秩序不安と教育』世織書房,2009年7月. ご恵投いただきました.ありがとうございます.今郵便受けからもってきました.これまで著者がさまざまな媒体に執筆してきた文章を集めたもの.ただし,ご本人の「あとがき」での弁にもあるとおり,…

教育学をつかめる?

稲葉振一郎さんの『社会学入門』に感化されて少し構想がわいた.「社会契約論→ルソー/デュルケム→教育学」で同じラインの仕事ができないか色気がでる.ちょっと教科書ものを物色.最近でた有斐閣の「つかむ」シリーズから『教育学をつかむ』.しかし,少し…

社会学「再」入門

一般にイメージしがちな「社会学入門」書とは毛色が異なるけれども,広く人文社会科学の布置のなかに社会学という「発想」が生まれきたった由縁を示し,具体的な社会学の課題に接する入口にまで招待する,というこの本の構成は正しく「社会学入門」の書だと…

金沢21世紀美術館

毎年一度のプライベート上の必要にかられて金沢の地へ.それだけでは味気ないので,開館5周年記念展を開催中の金沢21世紀美術館へ足を運ぶ.これまでは外を通りすがりに眺めるだけだった当館の内部に入るのは初の体験.この美術館が建っているのは個人的に…

充電完了

くるりライブツアー敦煌,武道館ライブへ参戦(昨日)→ホテル宿泊→新幹線・始発→大学1限講義→このあとも講義,という強行軍ではあるが,昨日のライブの熱気のままハイテンションでお仕事遂行中.やっぱたまにはこういうことがないといかんよね,という感じ…

虚焦点としての連合赤軍事件

ちょっと面白そうだなぁ,ひやかしにでも行きたいなぁ,という感じになったお知らせを耳にした.*********【第6回ジェンダー・コロキアム】 『戦後日本スタディーズ2巻 60-70年代』. 上野ゼミ関係者の3つの論文を選んだ書評セッション.7/8日18:4…

中堅以下底辺あたり高校の進路指導

今日は教員免許状更新講習・選択の「若年労働市場の変容と進路指導」という,いまどきいろんなとこで聞きそうなお題のお話をしてきました.参加する教員のほうも大変ですな.この講習1日分(6時間)に1人6000円お支払いになっているわけですので.そ…

学生に助言できる大学教員

今日のNHKニュースウォッチ9から.経済的理由で大学を辞める学生増える,と.映像は熊本の大学を中退した元女子大学生.両親とも中卒,父親は死去し,母子家庭.母親は(おそらく無理な労働がたたって)病弱.本人は高校時代から奨学金を受けて高校を卒…

方法論的考察(補助線ver.)

「方法論的個人主義」vs.「そうでないもの」(「方法論的社会主義」でもなんでもよい)というのもそうだけど,そういうふうに「方法論」の構想が分節できるという話と,具体的な方法実践が存立可能かとか,その説明力の水準が学術研究として妥当か否かという…

『教育と平等』からの方法論的考察(書きなぐりver.)

こんなことしている時間的余裕はないのだ,とわかっていても広げてしまう本というのがありますね.アマゾンさんが届けてくださった以上,これを読まずには他の仕事を進められないという感覚.苅谷剛彦『教育と平等――大衆教育社会はいかに生成したか』中公新…

大学の誕生(下)

あ,天野先生の『大学の誕生(下)』も買いました,で,届きました. これから勉強させていただきます.(中)がなかっただけよしとするか....うそです,冗談です.大学の誕生〈下〉大学への挑戦 (中公新書)作者: 天野郁夫出版社/メーカー: 中央公論新社…

高校進路選択研究3部作,「功罪」2部作

教員免許更新講習・選択科目「若年労働市場の変容と進路指導」のため,酒井朗(編)(2007)『進学支援の教育臨床社会学――商業高校におけるアクションリサーチ』勁草書房,望月由起(2007)『進路形成に対する「在り方生き方指導」の功罪――高校進路指導の社…

プロレスの鬼子の語るプロレス

前田日明から見た「三沢光晴の死,そしてプロレスの未来」いろいろと感慨深い記事.新人時代に「俺の顔面を思いっきり殴ってみろ」と言ってきたアントニオ猪木の顔面を「いいんですか?」と言って本当に思いっきり殴りつけた空手出身の前田.誰も猪木のこと…

教員免許更新講習近づく

行ってきました,くるりワンマンライブツアー2009〜敦煌(ドンファン)〜,Zepp Tokyo・3Daysの初日.セットリストがどうとかもちろん書けるわけないのですが,(また!)よかったことだけは確か.ウィーン・アンバサーデ・オーケストラとの極上のコラ…

くるり,Zepp Tokyo・3days

この週末,疲れのピークで死体のように撃沈した.ここから1ヶ月ほどきついのが前もって分かりすぎるほど分かっていたので,くるりワンマンツアーのチケットを確保して魂の充電をしてまいります.今回のツアーは,今日のZepp Tokyo,来週のZepp Nagoya,7月…

偏差値は上げすぎても下げすぎてもダメ

あえて偏差値を上げない大学もある放っておいても受験料が稼げるブランド大学を別にすれば,中堅以下の大学,とくに(私の職場のように)国立大学のすべり止めを自他共に認める私立大学にあっては,受験料収入最大化のためには「あえて偏差値を上げない」こ…

大切なことはプロレスが教えてくれた

三沢選手ほどのレスラーがリング上にピクリともせず横たわっているのでした.「三沢コール」を連呼するどころじゃない.悲鳴のような女性の声と怒号のような男性の声が入り混じった,言葉にもならない叫び声が会場に渦巻いたあと,そのあとは鉛のような沈黙…

ベスト・プロレス本

たとえば,井田真木子さんの『プロレス少女伝説』.神取しのぶ,中国から来た天田麗文,アメリカ人レスラーのデブラ・ミシェリーの3人を追ったノン・フィクション.間違いなく最高のプロレス本の1冊.天田が女子レスリングの国際大会に「出場」したときの…

三沢光晴選手,逝去

衝撃のニュース心配停止の速報が入ってから気が気ではなかったが,残念なことに帰らぬ人となった.本当に残念でならない.というか,信じられない.あの受け身の巧みさと丁寧な選手の健康管理で定評のあったノアのトップが,バックドロップ(!)の受けで頭…

承前

やばい.更新されるネットニュース追ってたら泣きそうになってきた.会場の2300人の観客は心肺蘇生を受けている三沢(あえて敬称略)に「三沢コール」を送ったという.そりゃ送る.オレだってそこにいたら叫んでいただろう.ミサワ!,ミサワ!,と.そ…

お疲れ

いろいろ書きたいこともたまってるのですが,疲れもたまってます.ここしばらく前期の多忙週間が続きます.さしあたりオープンキャンパスと高校出前の模擬授業を2つ,こなさねば.ということで,息抜きに,ここまで見ためていた映画から. 「羅生門」 黒澤…

やのっち

連投.やの先生というと,これまたいくつかの「伝説」がある(勝手にいってるだけ,ともいえる).ただし,天野先生の逸話と違って,これは私自身は目撃していない.「また聞き」で耳にしただけであって,真偽の程は確かめられていない.修士の院生が修論構…

後期大衆化段階の大学問題

なんと幸いなことに,矢野眞和先生の東大社研ワークショップでの報告パワポを拝見することができた.よっぽど東京まで行こうかしらんと思っていただけにラッキー.うちの奥さんが別の社研プロジェクトとかかわっているドサクサでまわってきた資料が見られた…

教育と/のアーキテクチャ???

今日は講義がないので一日,岐阜県図書館郷土資料室で調べもの.なんか久しぶりの懐かしい感触(最近,懐かしがってばかりな感じがしますが).これから少なくとも3年間はかかわるフィールドの郷土資料に目を通し,土地勘を作り始める作業に着手.たのしい…

フィールドワークの技法と実際

箕浦康子先生(編)の10年隔てた続編が刊行されている.先日の天野先生といい,懐かしさと畏敬の念とわが身を振り返るときの恥ずかしさと,ないまぜになりつつページをめくる.現在,卒論指導をしている学生がフィールドワークをもとにした卒業研究に入り…