われながら最近「教育学」関連ばっかりだな.で,今井康雄(編)『教育思想史』有斐閣.
思想はエビデンスに勝る。(5頁)
ほう.
教育思想が変われば,何がエビデンスの名に値するかも変わることになるだろう。エビデンスは教育を考えるうえで無視してはならないものだ。しかしそのエビデンスの土俵を決めるのは思想なのである。(6頁)
その意気やよし.そしてその通り.しかし,だから問題なのだ.
とはいえ,この教科書はよい.面白い.ある程度勉強が進んで,ある程度以上予備知識が溜まってきている人にはかなり面白く読めるだろう.初学者である学生さんはどう感じるだろうか.しかし,少なくとも「現在の」私は自分の学生時代にこういう教科書がよかったのに,と思う.「挑戦的な入門書」というふれこみはあながち「売らんかな」の宣伝文句ではない(←なんか日本語へん).
- 作者: 今井康雄
- 出版社/メーカー: 有斐閣
- 発売日: 2009/07/01
- メディア: 単行本
- 購入: 2人 クリック: 31回
- この商品を含むブログ (10件) を見る