第9回 教育の歴史社会学コロキウム

すっかり告知用ブログと化しつつありますが、例によって忘れないうちに。

教育の歴史社会学コロキウムも第9回。前回に続いて、統一テーマが設定されてというよりは「ひと」で選ばれた企画でしょうか。前回が京大系だったとすると今回は東大系。ただし、歴史研究の「方法」という点では対照的な面もあるお二人、そのあたりは発表タイトルに象徴的に表れている気もします――というのはあえて「言い過ぎ」な言い方をしておりますが。2つの報告をつなぐ問題意識としては、そういった方法論的関心も視野に入れつつ、個別の報告内容としても、それぞれに興味深い問題提起がありそうです。

それはそうと、今回は「参考資料」「参考文献」がやや多いですね。「参考資料」のほうが報告内容に直截かかわりのあるもの、「参考文献」はもう少し一般的に「名刺代わり」といった趣でしょうか。違っていたらごめんなさい。

事務局からのメールには、「教育の歴史社会学に関心のある方なら、だれでも気軽に参加できます。学部生、大学院生の方も、ふるってご参加ください。懇親会にもぜひご参加下さい。」とありますので、みなさんもお気軽に一度どうぞ。佐々木さんの連絡先が分からない方は、これも例によって、森までご一報ください。学部生にも気軽に門戸を開いている研究会というのはありそうでなかなかないので、「教育の歴史社会学」がらみの研究に関心のある学部学生のみなさんは、一度様子をのぞいてみて損にはならないと思います。

第9回 教育の歴史社会学コロキウム


日時:2016年2月27日(土)
 13:30〜17:00 研究発表(各90分間、途中、休憩15分間)
 17:00〜17:15 情報交換会 自由参加
 17:30〜19:30 懇親会(食事会)自由参加
会場:パルコ調布店 7F  日本料理「天濱」半個室
会費:3,000〜4,000円(料理2,000円+飲み物:学生は割引)


会場:電気通信大学京王線調布駅すぐ)東1号館705会議室(7階)
〒182-8585 東京都調布市調布が丘1−5−1 


プログラム 
【発表1】13:30〜15:00
武石典史(聖路加国際大学)「官僚の選抜・配分構造」


・参考資料(1)「進学先としての陸軍士官学校――明治・大正・昭和期の入学難易度と志向地域差」『史学雑誌』114(12)、2005年
・参考資料(2)[PDF]「陸軍将校の選抜・昇進構造――陸幼組と中学組という二つの集団」『教育社会学研究』87、2010年
(参考文献:『近代東京の私立中学校――上京と立身出世の社会史』(ミネルヴァ書房、2012))


司会:大前敦巳(上越教育大学)


(休憩 15分間)


【発表2】15:15〜16:45)
河野誠哉(山梨学院大学)「歴史研究の技法、あるいは研究の“手付き”について」



・参考資料(1)「〈学年誌の時代〉をめぐる社会史的考察――書店と戦後日本社会」(山梨学院大学経営情報学部編『経営情報学論集』第21号、2015年)
・参考資料(2)「近代日本における教員批判言説をめぐる一考察――ある新聞投書欄『炎上』事例を題材に」(山梨学院生涯学習センター編『大学改革と生涯学習』第18号、2014年)
(参考文献:
  酒井朗・多賀太・中村高康編『よくわかる教育社会学』(ミネルヴァ書房、2012年、共著)
  吉田文・広田照幸編『職業と選抜の歴史社会学国鉄と社会諸階層―』(世織書房、2004年、第5章担当)
  森重雄・田中智志編『〈近代教育〉の社会理論』(勁草書房、2003年、第3章担当))


司会:佐々木啓子(電気通信大学


連絡先:教育の歴史社会学コロキウム事務局
     電気通信大学 共通教育部 佐々木研究室(東1号館513号室)
            E-mail:(略)
            Tel & Fax:(略)
※参加される方は前日までに上記にメールまたはFAXでご連絡下さい。懇親会参加についてもご連絡下されば幸いです。
(初めての参加希望で、上記連絡先をご存じない方は森までお問い合わせください。)