第8回 教育の歴史社会学コロキウム

忘れないうちに。

第8回目となる教育の歴史社会学コロキウムが28日に開催です。発表者は濱貴子さん(富山県立大学)と井上義和さん(帝京大学)。司会はそれぞれ有本真紀さん(立教大学)と堤孝晃さん(東京大学)です。発表の内容はともに既発表の論文をもとにし(さらに発展させ)たものとなりますでしょうか。期せずして(か否か)、お二人とも京都系。濱さんの『教育社会学研究』の論文はネットで読めます。「イメージの変容」とありますが(そしてそれはその通りでありますが)、「問題としての職業婦人」がどのように良妻賢母規範との融和/への包摂を遂げていったかの過程を描くもの、ともいえるでしょうか。

井上さんのは先日刊行された福間良明・山口誠編『「知覧」の誕生』(柏書房、2015 年)収録のものですね。ところで、つい先日あるお方より「鹿児島土産だ」といってレトルトカレーをいただいたのですがそれが知覧の特攻カレーでして、これは何か因縁をつけられているかと身構えましたがとくにそういうわけでもなく、捨てるわけにもいかないので逆に速攻食してしまえ、と食べてみましたらべつにふつうのカレーでした。そういうテーマを扱った本です(ちょっと違います

後半ややふざけてしまいましたが、井上さんの論文はご研究の新境地を拓くものと拝察いたします。また著書全体としても意欲的な論文集となっておりますので、ご関心の向きはぜひ。

第8回 教育の歴史社会学コロキウム


日時:2015年11月28日(土)
 13:30〜17:00 研究発表(各90分間、途中、休憩15分間)
 17:00〜17:15 茶話会(情報交換会)自由参加
 17:30〜 懇親会(食事会)自由参加
会場:電気通信大学
 〒182-8585 東京都調布市調布が丘1-5-1 電気通信大学 東1号館 705会議室(7階)


プログラム


【発表1】
濱貴子(富山県立大学)「戦前期日本の婦人雑誌における職業婦人イメージの変容」
参考文献:「戦前期日本の大衆婦人雑誌にみる職業婦人イメージの変容」『教育社会学研究』85 集( http://ci.nii.ac.jp/naid/110009553960 )


司会:有本真紀(立教大学


(休憩 15分間)


【発表2】
井上義和(帝京大学)「知覧巡礼の活入れ効果――現代の特攻受容にどうアプローチするか」
参考文献:「記憶の継承から遺志の継承へ――知覧巡礼の活入れ効果に着目して」
福間良明・山口誠編『「知覧」の誕生』柏書房、2015 年、第 10 章)


司会:堤孝晃(東京大学


連絡先:教育の歴史社会学コロキウム事務局
電気通信大学 共通教育部 佐々木研究室
E-mail: (略)
Tel/Fax:(略)
(* 参加される方は前日までにメールまたは FAX でご連絡下さい。初めての参加希望で、上記連絡先をご存じない方は森までお問い合わせください。)

「知覧」の誕生―特攻の記憶はいかに創られてきたのか

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