第2回「教育の歴史社会学コロキウム」

コロキウムのMLではもう1か月も前に告知されていたわけですが。。。

なので、ほんとに興味のある人は――日程があわず実際の参加はなかなか難しくても情報だけでいいから欲しい、という人などは――、その旨世話人の方に連絡すればMLに登録されますので遠慮なさらず。

第1回目のコロキウムのことも、次回の私の報告ネタ本ともなる『福祉国家と教育』(昭和堂)についてもそれなりに言及しなきゃいけないだろうし、みたいなことでずるずるきておりましたが、とりあえず1か月後に近づいてまいりましたので、告知のみ。

第2回 教育の歴史社会学コロキウム (テーマ : 歴史と比較で開ける視角)


1.プログラム
(1)13:30〜15:00
森 直人(筑波大学):「比較教育社会史の現在――『福祉国家と教育』を中心として」
【参考文献】森直人「二〇世紀福祉レジームの形成と教育をめぐる諸問題――日本の経験に即して」広田照幸・橋本伸也・岩下誠編『福祉国家と教育――比較教育社会史の新たな展開に向けて』昭和堂,2013年


(2)15:15〜16:45
佐々木啓子(電気通信大学):「『女性と高等教育』の比較教育史研究で見えてきたこと」
【参考文献】佐々木啓子「伝統的規範から脱却した新中間層の女性たち――戦前期日本における女子高等教育拡大のメカニズム」香川せつ子・河村貞枝編『女性と高等教育――機会拡張と社会的相克』昭和堂,2008年


司会進行:井上義和(帝京大学


2.日時 2014年2月22日(土)


3. 会場 電気通信大学 〒182-8585 東京都調布市調布が丘1−5−1
電気通信大学 東1号館 705会議室(7階 )


4. 連絡先 教育の歴史社会学コロキウム事務局
〒182-8585 東京都調布市調布ヶ丘1−5−1
電気通信大学 共通教育部 佐々木研究室
(略)

*参加される方は前日までに上記にメールまたはFAXでご連絡下さい。(森:佐々木研究室の連絡先をご存じない方は森までご一報を)

次回の報告は2つとも、比較教育社会史研究会が昭和堂から刊行してきた『叢書・比較教育社会史』と何らかの関係をもってきた教育社会学界隈2人によるものとなります。

私の報告は、比較教育社会史研究会の10年間を総括し、次代への展望と課題を論じた最新刊『福祉国家と教育』に寄稿した拙論を参考文献に、また当コロキウムの世話人である佐々木啓子さんの報告は、同叢書全7巻のうちの1つ『女性と高等教育』所収の論考を参考文献に指定しています。

思えば、2002年に同志社大学で比較教育社会史研究会がスタートしたときの初回の大会で報告(「実業世界への社会移動史――山形県立鶴岡工業学校の事例」)したのが、当研究会とのつながりを得た最初でした。その後、現在まで残っているメンバーのなかでは、ずっと世話役をやってこられた橋本伸也さんに次ぐぐらいの出席回数だと自負しております。

ほぼ畑違いと言ってよい橋本さんには、あるセッションでの討論のまとめ的なものを『通信』(=比較教育社会史研究会通信)に載せたいから書いて、と依頼されて書いたものをお送りした頃から何かとお気遣いいただくようになったのでしょうか(「セッション2『識字と読書』に参加して――『読むこと』『書くこと』の社会史の問題領域」『比較教育社会史研究会通信』第4号,2-4頁,2005年5月)。その後、2007年(研究会発足から5年後)に青学で開催された「中間総括」のシンポジウム(「歴史のなかの教育と社会――比較教育社会史研究の来し方行く末」)にもなぜか登壇させられ、その延長上に今回の論文集があるようなものですけれども。

まったく議論の内容についていけない、という経験をしたのも一度や二度ではありません、というより、毎回そういう経験をするためだけに(≒恥をかくために)通い続けたといったほうがよいでしょうか。ある種の使命感、というとおかしいですけれども、少し強めの問題意識を抱いて参加しつづけてきたのは確かにありまして、そのあたりのことを自分なりにけじめをつける機会にしたいと思います。