目次:宮寺晃夫(編)『再検討 教育機会の平等』岩波書店

出版社から見本をお送りいただきました。ありがとうございます。もうすぐ発売です。序論以下、全4部構成、11章。目次のご紹介をいたします。

序論 宮寺晃夫「なぜ「教育機会の平等」の再検討なのか」


1.市場社会と教育機会
第1章 佐藤俊樹「「奪われなさ」と平等原理――社会からみた機会の不平等」
第2章 稲葉振一郎「教育費のエコノミックスとポリティックス――人的資本・ネットワーク外部性信用取引
第3章 乾彰夫「学校から仕事への移行期変容――新たな不平等構造の出現と「移行期」の学習保障」


2.教育の実践と改革
第4章 篠原睦治「「共生・共育」のなかで「教育機会の平等」を考える」
第5章 森直人「個性化教育の可能性――愛知県東浦町の教育実践の系譜から」
第6章 労凱声(訳・楊奕)「教育機会の平等――中国教育改革の挑戦」


3.人権と民主主義への問い
第7章 小内透「在日外国人の子どもの教育機会――日系ブラジル人を中心に」
第8章 中村雅子「人種格差社会アメリカにおける教育機会の平等――ポスト公民権運動期の黒人の教育権」
第9章 平井悠介「「熟議民主主義」は何をもたらすか――多様性と統合の綱引き」


4.平等原理の再定位
第10章 広田照幸「能力にもとづく選抜のあいまいさと恣意性――メリトクラシーは到来していない」
第11章 宮寺晃夫「「教育機会の平等」の復権――子どもの学校を親が決めてよいのか」

以上となります。拙稿はさておき、実力派による力作揃いの予感。いずれ各章の内容にもふれたエントリをあげようと思いますが、今日のところは取り急ぎ。