新構想大学

連休前に2本,連休明けに1本締め切りを抱え,やっと訪れた春の陽気にも関係なく家に閉じこもっている今日この頃,みなさまにおかれましてはいかがお過ごしでしょうか?

締め切りを抱えているときにはブログを更新しにくい,というのはよく言われることでして,「そんなもん書いてる時間があったらちゃんと“あっち”の原稿書けや」って(ブログを見られていたら)思われるからでして,まあそれは至極もっともなご批判ではあるのですが,ブログをやってみるとお分かり頂けると思うのですが,原稿に煮詰まったときほど気楽な文章で頭使わずに筆の進みをなめらかにすることで,なんか煮詰まってるほうの原稿もこんな感じでさらさらいかんかな,というピントはずれの淡い期待を抱いて,つい書き込んでしまう,という現状もございます。

というか,単に気分転換を図りたいのでございます。

さすがに,いろいろ書いてると時間が無駄ですので,以下,各大学のホームページからのコピペ。単純に自分用のメモ。単なるコピペですから,記載内容の真偽には責任をもちません。

筑波大学

1962年9月 東京教育大学,5学部の統合移転候補地の調査を決定
1963年9月 研究学園都市を筑波地区に建設することを閣議了解
1967年9月 筑波地区への移転予定機関として,東京教育大学等 36機関を閣議了解
1969年11月 文部省に筑波新大学創設準備調査会を設置
1970年5月 筑波研究学園都市建設法成立
1971年6月 東京教育大学,「筑波新大学に関する基本計画案」を決定
1971年7月 筑波新大学創設準備調査会,「筑波新大学のあり方について」文部大臣に報告
1971年10月 文部省に筑波新大学創設準備会を設置
1972年5月 筑波研究学園都市に新設移転する研究教育機関として,筑波新大学(仮称)等 42機関を閣議決定
      国立学校設置法施行規則の一部を改正する省令(昭和47年文部省令第19号)により東京教育大学に筑波新大学創設準備室を設置
1973年10月 国立学校設置法等の一部を改正する法律(昭和48年法律第103号)により筑波大学を設置

【教員養成3大学】

兵庫教育大学上越教育大学

1971年6月11日 中教審:現職教員の研修等を目的とする大学院の設置を内容とした「今後における学校教育の総合的な拡充整備のための基本的施策について」を答申
1972年7月3日 教育職員養成審議会:現職教員のための新構想の大学院の創設等を内容とした「教員養成の改善方策について」を建議
1974年5月20日 文部省内の「新構想の教員養成大学等に関する調査会」が「教員のための新しい大学・大学院の構想について(報告)」を公表
1975年11月1日 文部省内に「教員大学院大学創設準備室」を設置(室長 谷口澄夫)
1976年8月1日 文部省内に「教員大学院大学創設準備室」設置(室長 須田八郎)
1978年6月17日 教員大学院大学の設置等を内容とする「国立学校設置法及び国立養護教諭養成所設置法の一部を改正する法律」が成立
1978年10月1日 兵庫教育大学上越教育大学設置

鳴門教育大学

1978年11月1日 徳島大学事務局内に「徳島大学鳴門教育大学創設準備室」を設置
1981年10月1日 鳴門教育大学設置

新構想大学,って評価と改善のリンクによる改革の連鎖をビルトインされた今日の高等教育のありように通じるハシリみたいなものですね。↑にみる1970年代前半での結節点でいかなる連続性があったのか,きちんと検証してみる必要性はあると思います。

私はこの4月から,その日本における「新構想大学」の権化で働くこととなったわけです。なんとびっくり,新規着任教員向け研修というのが着任早々ありまして,私を含めて雁首そろえた100名以上の新規着任教員に対して午後1時半から実に4時間以上(!)かけて懇切丁寧にいろいろとご教示頂いたわけでした。学長先生から大学の沿革と開学の理念のお話があったあと,「なんちゃら担当副学長」が次から次と現れて,中期計画から学生指導の改善から何から何まで懇切丁寧にご教示頂いたわけでした。

しかし,な〜んか話のピントがあわんなあ,とぼんやり思っていたら,研修が始まってから3時間ほど経ってからやっと気づいたのですが,冒頭の学長をはじめとして壇上にあがられた執行部の先生方はいずれも,


「本学は新構想大学として出発した,いわば今日の大学改革のパイオニアたる大学なのであるから,そのことを誇りとして職務にあたりたまえ!!」と奮起を促す“激励”をなさってくださっていたのでした......


いや〜〜,その発想はなかったわ,おれ。


そういうことを「誇りとする」,という発想をもつ大学人がいる,という発想が私にはなかったものですから,そのことに気づいたころにはすでに陽もくれなんとする夕刻近くにまでなってしまっていたのでした。

ええ,当然悪いのは私の理解力のなさでございます。

いろんな意味で「誇りをもたんといかんな」と思わされたわけでした...みなまで言わんが,そういう観点からすれば非常に教育効果の高い研修を用意していただいて,本当にそういう職場で働けるようになって光栄です。というまとめでひとつ。

さ,とりあえずいっぺん寝て,また仕事します。