いい流れ

自分のほうの「個性化教育」の現代史研究の準備作業(先方との連絡取りなど)は,なんか怖いくらいいい流れで進みつつある.どこかに落とし穴が! いや,夏休み有意義にね,っていう神様の思し召しととらえておきます.

いまの大学に勤め始めてから最近,地味ぃぃぃな歴史研究ものをきちんと追えておらず慙愧に堪えない(ちょっと大げさ).だめだ,こんなことでは.そんな折り,社会経済史学会(そんな学会にも入っているという...)から楽しげなお知らせが.第78回全国大会,9月26・27日,東洋大学.行けるか?
2日目のパネルディスカッション

「近代日本の人口移動と就業構造―会津地方を事例として」
組織者:谷本雅之,司会者:花井俊介
問題提起:小農社会と人口移動
1.農村における人口移動の趨勢と特質―慶徳村寄留資料を手がかりとして(谷本雅之)
2.男子労働力の移動と初期キャリア形成―関柴村壮丁調査を手がかりとして(菅山真次)
3.町場における就業構造の特質と変容―喜多方町戸数割資料を手がかりとして(岩間剛城)
コメント:斎藤修,佐藤香

昔少し扱ったことがあるから戸数割資料を使った報告が一番興味ある.どういうふうに「料理」すると「就業構造の特質と変容」を描けるのだろう? それにしても,あの研究もいいかげん再開せんといかんのやないやろか? そういえば,そのときご一緒させていただいた菅山さんもご報告なさるのですね.

もう一つは1日目の自由論第報告のほうで

戦前日本の小農と工場労働者の就業態度―織物業の生産形態の変化と農業生産の発展との関係を中心に
(報告者:荻山正浩,司会者:阿部武司)

と,

1930年代の農村における育児と乳児死亡(報告者:村越一哲,司会者:斎藤修)

がよろしいかと.

うお,それ以外にも「革新官僚岸信介の経済思想と行動」(報告者:佐藤正志)とかいうのもあるのか.

あと最後に,今回一番好きになった報告題目,

戦前期日本の鉄道業における枕木調達(報告者:山口明日香,司会者:赤坂義浩)

「枕木調達」...

これだ,これでこそ,社会経済史学会! グレイト!!