ベスト・プロレス本

たとえば,井田真木子さんの『プロレス少女伝説』.神取しのぶ,中国から来た天田麗文,アメリカ人レスラーのデブラ・ミシェリーの3人を追ったノン・フィクション.間違いなく最高のプロレス本の1冊.

天田が女子レスリングの国際大会に「出場」したときのエピソードなど,アニマル濱口の娘や吉田沙保里がオリンピックのメダルを連続して獲得し,かつ,これだけメジャーなテレビタレントとしても活躍している現在からみると隔世の感がある.

井田さん生前最後の作品となった『十四歳』のエピローグとあわせて本書を読むと,ずしりと重く切ない読後感が残る.

多くの人に読んでいただきたい作品.

プロレス少女伝説 (文春文庫)

プロレス少女伝説 (文春文庫)

ルポ十四歳―消える少女たち (講談社文庫)

ルポ十四歳―消える少女たち (講談社文庫)