スラムドッグ$ミリオネア

1000円で観る.よかった.

予備知識ほとんどなしで鑑賞しましたが,映像の質感が好みで楽しめました.あと音楽.映画館の出口でサントラ売ってたら間違いなく買ってたw.あとで確かめると監督が「トレインスポッティング」のダニー・ボイル.なるほど.

貧困っていうのは人の命がとてつもなく軽くなるということ.で,そんな笑えるぐらい軽くしかない「生」を生き抜くために,命がけでなんでもやって生きていく世界,ということか.そんな姿が根っこの部分で「ちょっと笑える」ふうに見えてくる.

そういう世界に「運命」と信じて揺らがず愛を貫く主人公の姿にちょっとグッとくるのも同じ根っこに反応していたのでしょうか.

ラブストーリーに好感もった.いつ以来だろうか.

主人公ジャマール,兄サリーム,初恋の人ラティカ,とも幼少期・少年期・青年期と3人の役者さんがでてきますが,みんな面影がそれとなくあっていいですね.個人的にはラティカは少女期の役者さんがいい.ジャマールは幼少期,サリームは青年期.

青年期・サリームは,現在の大学着任時からちょっと面倒みてた現4年生のうちの学生に似てたもんだから感情移入してしまった(笑).

もうすぐ教採試験だね.不安とプレッシャーを楽しみなさい.今が踏ん張りどころの佳境だよ.がんばんなさい,私の教え子たちよ.


追記:
までもこの映画,実は徹頭徹尾,全部ジャマールのでっちあげた作り話でした,というオチが一番あれなのかも,と(これネタばれじゃないので.念のため).