第3回 教育の歴史社会学コロキウム : 戦時と戦後をつなげる視角

おいあのエントリの続きはどうなった、とか聞こえてくる囁きを華麗にスルーしつつ告知であります。「教育の歴史社会学コロキウム」の第3回は岩井八郎さん(京都大学)と菅山真次さん(東北学院大学)というヘビー級2人によるご報告です。テーマは「戦時と戦…

エアテーマ部会 : 〈戦後教育〉の歴史社会学

某学会でテーマ部会の募集というのをやるのですが、お役目の必要上、テーマ部会とその趣旨文の案を一つ用意しておりました。諸般の事情で実現はなくなったボツ企画ですが、備忘までここに貼り付けます。もしも「うん、こういう部会あったらいいじゃん」と思…

盛会御礼:「戦後日本社会における都市化のなかの世帯形成と階層構造の変容」

規模の面でというよりは、得られた知的刺激という点で。それも受けていたのは私だけという話もあるわけだが。前エントリでお知らせした通り、先日、「戦後日本社会における都市化のなかの世帯形成と階層構造の変容」と題する二次分析研究会の成果報告会が開…

二次分析研究会2013 課題公募型研究成果報告会(中間報告)

ちょっと話は変わりますが、こういうの(PDF)があります。直前ですが参加希望があれば事前申込みをお願いします。今回は中間報告です。1965年データの復元作業をやっているので、データ紹介とほんのさわりの分析等にとどまりますが、お知らせまで。一緒に報…

“広田・橋本・岩下編 『福祉国家と教育』を読む(提案)” 前編 (てか前置き)

いや書いた人の一人なわけですが、という話ではある。そしてあらかじめ断っておきたいが、本エントリは前置きだけに終始する。それにしても、この本(広田照幸・橋本伸也・岩下誠編『福祉国家と教育――比較教育社会史の新たな展開に向けて』昭和堂、2013年)…

比較教育社会史研究会2014年春季例会プログラム

恒例の。研究会第二期叢書の第一巻として『福祉国家と教育』(昭和堂)を刊行してすでに幾月、売れ行きがあれでなにしてるみたいです。大学にお勤めのみなさん、ちゃんと研究費は使い切りましたか? もしあれでしたら、なにしてください。と、冗談はそれぐら…

第2回「教育の歴史社会学コロキウム」

コロキウムのMLではもう1か月も前に告知されていたわけですが。。。なので、ほんとに興味のある人は――日程があわず実際の参加はなかなか難しくても情報だけでいいから欲しい、という人などは――、その旨世話人の方に連絡すればMLに登録されますので遠慮なさら…

『ある精肉店のはなし』をみたはなし

年明け初回のエントリに去年の話というのもなんだが、年の瀬の空いた時間に映画を観てきた(※例によって最低限の注意は払ったものでありますが、以下、一定のネタバレを伴うことをお許しください)。 『ある精肉店のはなし』(監督:纐纈あや, 2013年, 日本…

課題研究

新自由主義が格差拡大をもたらした、と言われたりする。あるいは、小泉改革が(死語?)、とも言われる。1990年代に入る頃から教育改革も進展して、2000年代にはすごいスピードで加速した(ように感じる)。今も続いているのかもしれない。それは公教育の世…

「教育の歴史社会学コロキウム」(仮称)がはじまるよ。

アラフォー以上の教育社会学界隈の、そのなかでもなんと物好きなことに歴史研究界隈などに身を置いたことのある者は覚えているかもしれない、前世紀の末頃に「教育社会学歴史研究フォーラム」なる年1回の物好きたちの集まりが存在したことを――まーそーゆー…

[オヨヨ書林せせらぎ通り店] 『MONKEY』 新創刊 & 『アメリカン・マスターピース 古典篇』出版記念イベント

嘱託の店外宣伝部長です。(うそです。)金沢は長町せせらぎ通りにある古本屋(兼イベントスペース)、オヨヨ書林せせらぎ通り店に、今年もまた柴田元幸さんがトーク&朗読会(10月12日(土)18時〜19時30分)にやってくるみたいですよ。『MONKEY』 新創刊 &…

お知らせ:12月14日(土)第2回 教育経済・教育政策研究コンフェレンス開催・論文募集

昨年に引き続き、今年も第2回 教育経済・教育政策研究コンフェレンス論文募集のお知らせがきました。応募締め切りは11月1日(金)、コンフェレンスの開催日時は12月14日(土)午前10時頃、ということで、詳細は決定次第、別途アナウンスがあるそうです。会場…

比較教育社会史研究会2013年秋季例会プログラム&『福祉国家と教育』(昭和堂)刊行

ということで、恒例の。今回はやんごとなき業務が入り欠席する公算が高くなりましたが、ご関心の向きはぜひ。午前の部のほうはどなたか伝手を頼って事前に参加希望の旨を伝えたほうがよろしいかと。ところで比較教育社会史研究会が2003年以来、昭和堂から刊…

いただきもの:『デモクラティック・スクール:力のある学校教育とは何か』

マイケル・W・アップル&ジェームズ・A・ビーン編(澤田稔訳)『デモクラティック・スクール――力のある学校教育とは何か(第2版)』上智大学出版(発売:ぎょうせい)をお送りいただきました。ありがとうございます。巷では『デモスク』で通っています(う…

いただきもの:『POSSE』 vol.20 (特集 安倍政権はブラック企業を止められるか?)

しばらく大学のメールボックスをチェックしなかったため御礼が遅れましたが、NPO法人POSSE・雑誌編集部さんから『POSSE vol.20 特集 安倍政権はブラック企業を止められるか?』をお送りいただきました。ありがとうございます。目次はリンク先にある通りです…

ブックレビュー

お元気ですかわたしは元気です。ということで、勤めている大学の図書館だより的な何ものかから「学生向けのメッセージ的な何ものかの要素を含むブックレビュー的な何ものかをぜひ書いてください(大意)」なる依頼を受けたので書きました。佐藤俊樹さんから…

教育再生実行本部(自民党)「第二次提言」

5月23日、自由民主党の教育再生実行本部(遠藤利明本部長)は安倍総裁に対し「第二次提言」を提出した。(1)平成の学制大改革、(2)大学・入試の抜本改革、(3)新人材確保法の制定、(4)学力向上、を主要な課題として検討が続けられていた。そのうち、「…

もうすぐなくなる映画館

※しつこいですが私は社会学を教えているただの大学教員であって映画評論を生業にされている方とは別人です。今回のオーディトリウム渋谷での上映はとうに終了した「サウダーヂ」だが、終了日を迎える前にもう一度観てきた。ゼミで紹介したこともあり、向こう…

『サウダーヂ』雑感

※致命的なものはないよう書いたつもりですが記事の性質上ネタバレ皆無というわけにもいきませんので、以下読み進められる方はあらかじめ悪しからずご了承ください。それと、万に一つの誤解もあってはいけないので蛇足ながら申し添えますと、私は同姓同名の映…

最終講義とUNHCRの歴史

難民キャンプの人々に最も大切な物を見せてもらったモノクロ写真集「The Most Important Thing」リンク先の写真集で思い出したので。 3月18日に東京大学福武ホールで行われた白石さや先生の最終講義イベントでは、白石先生によるいわゆる最終講義のあと、白…

噺家

FBに備忘で書いて時機がきたらブログにあげようつってたわけだが別に今すぐあげていいだろうということであげるわけである。 先日、野々垣務編(企画・民主教育研究所)『ある教師の戦後史――戦後派教師の実践に学ぶ』(本の泉社、2012年)の出版を記念して開…

比較教育社会史研究会2013年春季例会プログラム

と、いうことで。今回の比較教育社会史研究会は午前の部が不肖私が司会を務めます「福祉と教育」共同研究の職業教育部会(部会っていうとあれですけど)セッションとなります。お二方のご報告(イギリスとドイツ)があります。午後の部は先日昭和堂より邦訳…

高等学校等就学支援金支給制度(いわゆる「高校無償化」制度)から朝鮮学校を除外するための省令改正案パブリック・コメントは本日締切です。

高等学校等就学支援金支給制度(いわゆる「高校無償化」制度)から朝鮮学校を除外するための省令改正案に対する意見募集は本日が締切です。本日中に左記リンク先意見提出フォームまたはメールにて。メールの場合、件名は【パブリックコメントに対する意見】…

やの&あまの

年越し前に2012年の最低限の備忘録。先日、12月15日(土)に慶応義塾大学三田キャンパスにおいて、赤林英夫先生(慶應義塾大学)が呼びかけ人となり、矢野眞和先生(桜美林大学)との共同幹事という形で「第1回 教育経済・教育政策研究コンフェレンス」が開…

わたしたちの・学校を・つくる

また長いんだなあ。。。(みつを 都内某公立小学校参観記(その2) 先日、といってももう1か月以上も前だが、11月の下旬に板橋区立の小学校で開催された公開研究授業とその後の研究発表会&講演に足を運んだ。愛知県東浦町で1970年代末から80年代にかけて…

『Coyote』復刊記念フェア&柴田元幸さん朗読会 in 金沢

地域限定宣伝エントリ。このブログでもこれまでに何度かご紹介してきましたオヨヨ書林せせらぎ通り店ですが、きたる11月3日・4日に下記のようなイベントがあるそうです。雑誌『Coyote』復刊記念イベント @ せせらぎ通り店から一部転載です。 <第2部> 柴田…

比較教育社会史研究会2012年秋季例会プログラム

「比較教育社会史研究会」でググったときに拙ブログじゃなくて関西学院大学のリポジトリがトップにくるように誰か細工をしてください(懇願)。直前のお知らせとなりますが、きたる10月28日(日)、青山学院大学・渋谷キャンパスにおいて比較教育社会史研究…

選択肢

ちょっと調子もよくなかったし、なんかしゃべるような感じでもなかったわけである。だがせっかく無理して足を運んだことでもあるし、少しだけ感じたことを記しておく。「教育と職業・政治 再論」という発題なのだが、いったいぜんたい「職業教育」と「政治教…

「第1回教育経済・教育政策研究コンフェレンス」があるそうです。

矢野眞和先生、で思い出したので情報拡散。すでに赤林英夫先生(@hakabayashi)からtwitter上にて告知もありましたし、こちらで詳細を参照することもできますが、来る12月15日(土)に慶応大学三田キャンパスにて「第1回教育経済・教育政策研究コンフェレン…

模擬授業メモ

先日、勤務校で学類説明会と称するいわゆるオープンキャンパスが催され、模擬授業なるものを仰せつかった。30分で大学入学前段階の聴衆に向けて「社会学とはどのような学問か」を語れ、とおっしゃる。そう低くはないハードルである。ということで、当日しゃ…